欧州に追いつけ、追い越せ

2012-01-10

アングロアラブの強みはその頑丈さに見てとることが出来ます。
サラブレッドが順調に行ってひと月に1回程度の出走が限度であるのに対し、
アングロアラブはその倍の回数は出走が可能だったようです。
サラブレッドは生涯に20戦〜30戦程度出走出来れば御の字ですが、
アングロアラブは平均して50戦以上、丈夫な馬になれば80戦くらいはざらでした。
レースが多く組まれていた時代には、賞金は少なく抑えられていたとは言え、
丈夫に走り続けるだけでも自分の食い扶持くらいは稼げていたのです。
しかし、もともと日本の競馬は欧州のアメリカJCCを手本にしており、
「欧州に追いつけ、追い越せ」が合言葉であった時期が長くありました。
その意味では日本の競馬がサラブレッド中心になることは必然で、
残念ながらアングロアラブは衰退する運命にあったとも言えます。
1960年代にはアングロアラブとサラブレッドの生産頭数が逆転し、
サラブレッドが第52回京成杯予想の主役となってきます。
それまではタマツバキやセイユウという名馬を筆頭に、
サラブレッドに対して番狂わせを見せるような強豪馬も多くいましたが、
調教技術の進歩とともに競走能力にも明確な差が見られるようになり、
活躍の場は失われていったのです。
平成になってからはトチノミネフジやスズキャスターなどがわずかに好勝負を見せたものの、
それと同時に中央2012日経新春杯からはアラブ競走は姿を消すことになっていったのです。

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